FC2ブログ

プロフィール

トリルMM

Author:トリルMM
30代で発病 女性
2006年5月に膠原病である
「成人スティル病」を発症。
現在、寛解中。
体質改善に励んでいる。

スティルの細かい入院記録は
カテゴリー「スティル病」に。
スティルの経過ダイジェストは
カテゴリー「スティル記録」に
掲載しております。


カレンダー

04 | 2019/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

最近の記事


カテゴリー


月別アーカイブ


最近のコメント


FC2カウンター


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

数珠

ある日、
しばらくぶりに病室にあらわれた夫の手首に見慣れないものが・・・

数珠?!

「ちょっ!それ!突然!なに!」

ギョッとする。
私、そんなに病気が悪いのだろうか?
ゴムに通された、手首にフィットする小さな数珠を凝視する。
夫は超現実的で、
そんなことをするタイプではないので、ものすごく驚く。

元気のない夫は話し始めた。
目が赤い。

「実はさあ、部下になる予定の人が突然亡くなって・・・心臓で・・・
 若いのに突然だよ。
 誰にも気がつかれないで、家でひとりで・・・
 お前より若いよ。

 亡くなった次の日からオレの所に配属の予定だった。
 その人は仕事で色々あって、オレは相談に乗ってきたんだよ。
 うちの家族もお前のほかにひとり入院しただろ?
 もうひとりは熱出して、点滴受けに行ってるだろ?
 オレの厄じゃないかって・・・さすがに考えたよ」

私も入院しているし、
もう一人は元々予定はされていたが、ガンの手術で入院である。
もうひとりは急な熱で通院で点滴。
一晩中看病となったらしい。
他の残された家族は、大騒ぎである。
私も何もできないし、オロオロしている。

「親戚が心配して山のお寺でおふだもらってきてくれた。
 お前のためにって。
 すごくご利益あるんだって。
 観音さまは優しいから、観音さまのおふだだって。
 オレの厄もお祓いしてきてもらった」

日ごろ「オレ様」で「超自信家」の夫であるが、
こんなにも憔悴した様子を初めて見る。

私は特に何かの宗教を信じているわけではない。
法事があればお経を読み、正月は神社に行って拍手を打ってくる。
その程度である。

でも私も病気になってから、
ベッドの上でできることは祈ることだけだった。

特に何の神様にというわけではないが、
目を閉じて「早く治りますように」とお願いする。
虫のいい話だけど「苦しいときの神頼み」を自然にしてしまうのだ。
何かすがれるものを、心の中で必死に探している。

おふだ、ありがたい。
誰かが治るよう祈ってくれることが心にしみる。

手紙をくれたり、お見舞いにメッセージをつけてくれる人もいる。
「早く良くなって、一緒にお茶に行きましょう。待ってるからね」

うう・・・目がうるむぞ。
大事にベッドサイドに貼り、何度も何度も読む。

お会いしたことはないけれど、夫のご縁の、部下になるはずだった方。
心細くはなかっただろうか。
安らかに眠られたのだろうか。

ご本人や残されたご家族を思うと、ひとごとではなく、胸が痛む。
ご冥福を私も祈ります。合掌。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。