FC2ブログ

プロフィール

トリルMM

Author:トリルMM
30代で発病 女性
2006年5月に膠原病である
「成人スティル病」を発症。
現在、寛解中。
体質改善に励んでいる。

スティルの細かい入院記録は
カテゴリー「スティル病」に。
スティルの経過ダイジェストは
カテゴリー「スティル記録」に
掲載しております。


カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近の記事


カテゴリー


月別アーカイブ


最近のコメント


FC2カウンター


冷え切ったお釜でしたが、一度目の湯を捨て、
二度目の湯が何とか沸いた頃、
ちょうど一番目のお客様が到着。
冷や汗をかいた。

本当は前日から用意するべきだったけど、
掃除で疲れ果て、当日に準備することになってしまった。

色々種類を用意したおまんじゅう。
好きなものを取っていただき。

私はお釜の前に座り、もくもくと茶を点てる。
お客様は次から次へ到着する。

小1の男の子の家族が着いた。

「あっ、お茶点ててる!ありがとう!ほら、まずお参りして!」
と少年の母親が言う。

お参りが済むと、母親と少年はお釜の近くに座り、
点前をじっと見つめる。

いつからかな。
点前をしてて、あがらなくなったのは。

最初の3年間くらいは、見られていると顔が赤くなって、
体温がばーっと上がってきて、汗だくだったけど。

少年が叫ぶ。
「ミニほうき!」

茶せんのことらしい。

母親の方がお茶を一口飲み、

ママ「んっ?このお茶、苦くないね。甘いよ」

と、ちょっとびっくりした顔をした。

少年に「苦くない?」と聞いたら、
目を大きく開けて
「苦くない!おいしい!」と笑顔でこたえてくれた。
そして、全部飲み干した。

・・・ものすごくほっとした。
・・・ものすごく嬉しかった。

トリル「用意した私が言うのもナンだけど、
   一番いいお茶なんですよ・・・」

ママ「いいお茶って・・・高価いものってこと?」

トリル「お金の話はまあアレだけど、そう。
  あっ、気を遣わなくていいですよ。
  私も飲んでみたかったから」

ママ「へえ~、値段で味ってそんなに違うの?
  どれも同じような気がするけど」

トリル「私もそう思ってたんだけど、
   前に色々買って飲み比べてみたら、
   そりゃあもう衝撃の事実ですよ・・・
   もう色から違ってたんですよ・・・」

値段で品質が違うのは当たり前だけど、
試す前はそんなに違うとは思ってなかった。

ただ、お茶を点てるのが天才的にうまい人がいて、
質の低いお茶でも、あまーく、ふわりと点ててしまう。
腕の問題もかなりある。

同じように茶せんを振っているのに、
何が違うのだろう。
イヤがられるほどじっと見ていたけど、わからなかった。


子どもが飲む分は薄めに点てる。
茶杓ですくう量は、おとなの3分の2程度。

ずいぶん前に小学校で、お茶を点てる手伝いをしたときに
(授業の一環として、日本の文化の紹介みたいなもの。
 他にも弓道とか、陶芸などがあった)
教えてもらったことがある。

「子どもは舌が敏感で、苦味も強く感じるから、
 特にいいお茶を使わないと、抹茶をきらいになることがある」

と指導者は言った。

この指導者は、前に住んでいたところで知り合った、
ちょっと年の離れた別の流派の友人。
お茶の先生。
友人扱いするのもおこがましいが、
「先生」と呼ばれるのを嫌がるので・・・

別の流派だけど、さりげなくたくさんのことを教えてくれて、
私はこの人と出会って、世界が広がった。

「初めて飲む子に、抹茶を嫌いにさせてはいけない。
 子どもは特に、一度目の経験に敏感だから。
 そういう意味では責任重大だね。
 油断せずに最上級のお茶を使うよ」

そう言った。


お寺さんが時刻ぴったりに到着し、
お経の前に一服お茶をさしあげ。

低く流れるお経を聞きながら、
母と私はみなさんに出す食事の用意をし。

読経後、少年は仏壇を指差し
「タイガー&ドラゴン!」とはしゃいでいる。

みんなが「?ドラマの話???」と思っていたら、
仏壇の欄間?に虎と龍が!

「よく見つけるよねえ~」

私なんか、毎日仏壇を見てても気付かなかったよ。
子どもってすごいね。

そして、きっかけをありがとう。少年。
私の温度が少し上がったよ。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |