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プロフィール

トリルMM

Author:トリルMM
30代で発病 女性
2006年5月に膠原病である
「成人スティル病」を発症。
現在、寛解中。
体質改善に励んでいる。

スティルの細かい入院記録は
カテゴリー「スティル病」に。
スティルの経過ダイジェストは
カテゴリー「スティル記録」に
掲載しております。


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ちょっと前に誘われて、お出かけしてきた茶会。

大規模な茶会だった。

抹茶も煎茶も複数の流派がそれぞれに席を出す。
全部は絶対回りきれない。

時間的にもそうだし、

「ねえ、全部回って、お茶は飲めるとしても
 お菓子が食べられないよねえ?」

「・・・全部食べるなんて・・・太るよ!ダメだよ!
 懐紙に包んで持ち帰らないと」

という会話も聞いた。

「じゃあ、何で全部回ろうと思うのよ?」

「だからあ、お道具とか掛け軸を見せてもらうんじゃないの。
 ”掛け軸がご馳走”って言うでしょ?」

・・・そうなのか・・・知らなかった。

掛け軸には、そのお茶席のテーマが書かれている。

でも・・・掛け軸がいつも流麗な字で読めない。

慣れた人が言うには、茶席で掛けられている言葉は
季節ものや、季節に関係ないもの(喫茶去とか、日々是好日とか)
全部含め、決まりものが多いので、
慣れればなんとなくどんな達筆でも
「アレだな」とわかってくるものだとか。

でも!「慣れれば」なんて簡単に言うけど、
それでもけっこう、言葉はいっぱいあるような気がする。

読めなくても、どうしても知りたければ、
正客が席主に質問するから、耳を澄ましていれば聞ける。
正客は自分が読めても、
みんなのためにうまーくそのあたりを質問する。

しかし、茶席ではメモを取ってはいけないので、
お茶を頂いている間にすっかり忘れる。
終わってみると、
覚えているのは、お菓子の味と形状だけだったりする。

別室に道具だてを書いた紙を置いてくれたり、
配布してくれたりすることもあるけど。
それを見て、「そうか!○○がテーマね!」と気付くこともある。


今回は微妙な時期だった。
桜はまだ少し残っているとはいえ、たいがい散っていて、
桜をテーマにできない。
満開だったとしても、少し季節を先取りする茶席では遅い感じ。

しかし、先取りとは言っても、5月の節句にはまだ少し早い。
散り残る桜を前に、初夏もちょっと謳いにくい。
さあ、どうする?

桜の茶碗が出てきた!
おっ?と思っていると、

「山桜でございます」

・・・うまい。

そのころちょうど、吉野の桜が満開寸前という時期。

澄ましておっしゃってから

「実はちょっと道具だてに困っちゃいましてね」

と内情をバラして、笑いを誘っていた。

大きい茶会はもちろんひと席に集まるお客も多く、
水屋はタイミングを見て点てるのが大変。
たいがい早く点てすぎて、ぬるかったりするのでつらいのだけど、
今回はちょうどいい温度で、タイミング良く運ばれてきてびっくり。

友達と小声で

「いい温度だよね」
「なかなかないよね」

と、ちょっと感動。

私は、お菓子が好みでなくても全然かまわなけいけど
(そりゃあおいしいに越したことはないけど)
お茶がぬるいのだけは、本当に悲しくなってしまう。

ぬるい位なら、茶碗が熱くて持てない方がマシなくらい。
お茶の味が壊れるけど。

たまにお茶を飲んで「これは○○の△△ですね?」
と、詰め(お茶屋の名前)と銘柄をピタリと当てる人がいるけど、
心底驚嘆する。

道具だての話に戻るけど、私がお稽古で苦労したのは
濃茶の仕覆(しふく:濃茶器にかぶせてあるきれいな袋)
の名前を言うときだった。

お稽古で道具を紹介する練習がある。
覚えるまで、毎回この仕覆を使わせてくれた。

「格子文様蜀江錦でございます」

仕事場に小さなメモを貼って、休み時間にぶつぶつとつぶやいていた。

こうしもんようしょっこうにしき
こうしもんようしょっこうにしき

長いよ!
当時、初めての仕覆だったのに、名前が長いよ!

・・・でも席主さんは何を聞かれても、さらさらと答え、
毎回道具も違うだろうに、本当にすごいと思う。

私は茶席で珍しいお道具に目を奪われ、
名前をひとつかふたつでも覚えようとがんばり、
友達は「挨拶を勉強したい」と席主の話す季節の挨拶に
ひたすら耳を傾け

「・・・そうか・・・そう言うとぴったりくるのか・・・」
としきりにうなずいていた。

同じ茶席に出ても、覚えてくることは違い、
お客個人の心の中の課題も人それぞれ・・・

本当はのんびりとおいしくお茶をいただくのが一番だと思う。
しかし、リラックスしてるようで、
面白い席に煽られて帰る繰り返し・・・

今回は「春の野山にピクニック気分で」という感じがテーマでした。
あっ!だから水指を置いた台子が蝶の形!
今気付いた!

で、結局掛け軸の字は読めませんでした・・・


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今日は3ヵ月ぶりの眼科。
マイボーム腺梗塞によるドライアイの定期検診。

涙(水分)は、以前の検査では順調だった。
ただマイボーム腺が機能不全であると、
油分が少なくて、水分が蒸発し、目が乾きやすくなるため、
ドライアイになってしまうのである。

ドアイアイは意外とこわい。
角膜を傷つけることもある。

もう自分的に、ドライアイは仕方ないと思っている。
以前は気が付かなかったけど、今は自覚している。
日常に不自由はないけど、
まばたきを止めるとあっという間に目が乾くのがわかる。

私の持病のスティル病(膠原病の一種)も関係しているかどうなのか、
「膠原病は水分のまわりが不安定になることがある」
と、眼科医は以前、教えてくれたので、
水分量にも気をつけ、
ヒアロンサン0.1の目薬を1日4回以上注すように言われている。

目薬は、パソコン前とカバンに常備し、気が付けば注している。

このところ、目にトラブルはなく、
ただ、マイボーム腺機能不全によるものかどうか、わからないけど、
冷たい水で顔を洗うと、目の周りの皮膚の薄いところが真っ赤になる。

それはもう、びっくりするほど真っ赤。
しばらくするとおさまるけど。

以前、一番ひどかったときは、目がすごく痛くて、
目のまわりの薄いところに、
ポツポツとすごく小さな脂肪のかたまりみたいなものが
たくさん出現した。

あれはマイボーム腺が詰まって、
行き場を失った油分のかたまりだろうな・・・

マイボーム腺の詰まりを針で取ってもらったら、
ポツポツは、しばらくしたら自然に消えたけど、
ひとつだけ大きいのが、左目下まつげのすぐ下に残っていた。
それはつい最近、ポロリと取れた。
まるでニキビの芯みたいだった。

今日の検診は、いつもどおり検査薬を点眼し、モニターで目を拡大。
前より黄色い点々
(乾いているところに検査薬が反応し、点々とマークされる)が
かなり少なくなっていた。

「あっ、だいぶいいようですね。また3ヵ月後に来てください。
 目薬は同じようにちゃんと注してね」

と、眼科ドクターは相変わらず爽やかにおっしゃった。
冬ほど空気が乾燥してないのも、良いのでしょうね。

ヒアロンサン0.1をひと月に3本消費する。
ヒアロンサン、私の目を守ってくれてありがとう。

(この目薬の正確な製品名はヒアルロンサンじゃなくて”ヒアロンサン
 いつも間違えそうだよ・・・)

タグ : マイボーム ヒアロンサン

冷え切ったお釜でしたが、一度目の湯を捨て、
二度目の湯が何とか沸いた頃、
ちょうど一番目のお客様が到着。
冷や汗をかいた。

本当は前日から用意するべきだったけど、
掃除で疲れ果て、当日に準備することになってしまった。

色々種類を用意したおまんじゅう。
好きなものを取っていただき。

私はお釜の前に座り、もくもくと茶を点てる。
お客様は次から次へ到着する。

小1の男の子の家族が着いた。

「あっ、お茶点ててる!ありがとう!ほら、まずお参りして!」
と少年の母親が言う。

お参りが済むと、母親と少年はお釜の近くに座り、
点前をじっと見つめる。

いつからかな。
点前をしてて、あがらなくなったのは。

最初の3年間くらいは、見られていると顔が赤くなって、
体温がばーっと上がってきて、汗だくだったけど。

少年が叫ぶ。
「ミニほうき!」

茶せんのことらしい。

母親の方がお茶を一口飲み、

ママ「んっ?このお茶、苦くないね。甘いよ」

と、ちょっとびっくりした顔をした。

少年に「苦くない?」と聞いたら、
目を大きく開けて
「苦くない!おいしい!」と笑顔でこたえてくれた。
そして、全部飲み干した。

・・・ものすごくほっとした。
・・・ものすごく嬉しかった。

トリル「用意した私が言うのもナンだけど、
   一番いいお茶なんですよ・・・」

ママ「いいお茶って・・・高価いものってこと?」

トリル「お金の話はまあアレだけど、そう。
  あっ、気を遣わなくていいですよ。
  私も飲んでみたかったから」

ママ「へえ~、値段で味ってそんなに違うの?
  どれも同じような気がするけど」

トリル「私もそう思ってたんだけど、
   前に色々買って飲み比べてみたら、
   そりゃあもう衝撃の事実ですよ・・・
   もう色から違ってたんですよ・・・」

値段で品質が違うのは当たり前だけど、
試す前はそんなに違うとは思ってなかった。

ただ、お茶を点てるのが天才的にうまい人がいて、
質の低いお茶でも、あまーく、ふわりと点ててしまう。
腕の問題もかなりある。

同じように茶せんを振っているのに、
何が違うのだろう。
イヤがられるほどじっと見ていたけど、わからなかった。


子どもが飲む分は薄めに点てる。
茶杓ですくう量は、おとなの3分の2程度。

ずいぶん前に小学校で、お茶を点てる手伝いをしたときに
(授業の一環として、日本の文化の紹介みたいなもの。
 他にも弓道とか、陶芸などがあった)
教えてもらったことがある。

「子どもは舌が敏感で、苦味も強く感じるから、
 特にいいお茶を使わないと、抹茶をきらいになることがある」

と指導者は言った。

この指導者は、前に住んでいたところで知り合った、
ちょっと年の離れた別の流派の友人。
お茶の先生。
友人扱いするのもおこがましいが、
「先生」と呼ばれるのを嫌がるので・・・

別の流派だけど、さりげなくたくさんのことを教えてくれて、
私はこの人と出会って、世界が広がった。

「初めて飲む子に、抹茶を嫌いにさせてはいけない。
 子どもは特に、一度目の経験に敏感だから。
 そういう意味では責任重大だね。
 油断せずに最上級のお茶を使うよ」

そう言った。


お寺さんが時刻ぴったりに到着し、
お経の前に一服お茶をさしあげ。

低く流れるお経を聞きながら、
母と私はみなさんに出す食事の用意をし。

読経後、少年は仏壇を指差し
「タイガー&ドラゴン!」とはしゃいでいる。

みんなが「?ドラマの話???」と思っていたら、
仏壇の欄間?に虎と龍が!

「よく見つけるよねえ~」

私なんか、毎日仏壇を見てても気付かなかったよ。
子どもってすごいね。

そして、きっかけをありがとう。少年。
私の温度が少し上がったよ。


十七回忌だから、16年前かな?

仕事で別のところに住んでいた私は、

「おじいちゃんが心筋梗塞で病院に運ばれた」

という電話で、夜8時に電車に飛び乗った。

化粧品が入った赤いポーチに裸の札だけ入れて。
カバンも着替えも持たずに。


動転していた。

雨が降ったりやんだりしていた。

家の前にずーっとつづく桜並木が街灯に照らされ白かった。


水たまりを踏んで走った。
たくさんの桜の花びらが道に散り敷いていた。
かまわず、踏んで走った。


おじいちゃん!


私が着いた次の日に逝った。
私が来たの、わかっただろうか?

臨終の前に、祖母が顔をのぞきこんでいたら

「おい、天井にお経が書いてあるぞ。
 お前、読めるか?
 ・・・読めんな。お前は学がないからな」

とつぶやくように言ったらしい。

お経が3つ。
天井に。

もちろん、病室の天井にお経は書いてない。
臨終のときに、おじいちゃんを迎えにきたお経だと思う。

習字がうまく、お茶もお華も人に教えられる資格を持っていたけど、
人に教えることに興味がなかった祖父。

祖父だけでなく、御用衆みたいな集まりでも、
お茶やお華は男のやるものという考え方があったらしく
女性が「教えてほしい」とお願いに来ても
断ることが多かったとか。
今では女性が多いけど、そんな時代があったらしい。

お寺で何かあるときは、大きな花や木を投げ入れにいったり。

私が活けた花を
「お前の花は、
 床を鳴らすとすぐに崩れるようなヘニャヘニャのへたくそ」

と、笑ったり。

「持ち手がある花器は、手を片方見せてな」

と花を入れるのに苦戦している私に、
とおりすがりにつぶやいたり。

「トリルはお茶を習いに行ってるのか。
 薄茶席ではオナラをしてもいいんだよ。
 そのときは『失礼しました』って言ってな」

と、参考になるんだかならないんだか、
よくわからないことを言われたり。

一生懸命考えたけど、「それくらいくつろげ」ってことの例え?
今でも謎のまま。

でも、親戚の男の子がいきなり
「お茶を飲んでみたい」って言ったのは、
おじいちゃんのメッセージかな。
お釜をほったらかしにするなって。

おじいちゃんのお釜は何で家にないんだろう。
戦争で供出しちゃったの?
探してもどこにもないよ。

母は「どこかにあったとしても、もう使えないよ」と言った。

仏具にお茶の道具は良く似合う。
もともと禅と縁の深いものだし。

おじいちゃん、私、病気しちゃったけど、
何とかお茶を点てる気力が出たよ。

桜が散り始めると、おじいちゃんを思い出す。
桜の花がおじいちゃんを連れて行ってしまったようで、
きれいな花が少し悲しい。

土曜日はうちで、祖父の十七回忌の法事をした。
今は燃え尽きている。
燃え尽きているわりに記事を書く。

数日前から、用意用意掃除掃除掃除。

窓ふきでスクワット状態。
筋肉痛はMAX!

今回の法事では、親戚の小1の男の子の親から

「うちの子が最近ビデオで
 タイガー&ドラゴン(ドラマ)を見て、
 何か?青きなこで?抹茶を点てるような?シーンを見て?
 『本当はどんな味なの?』ってうるさいんだけど~。
 
 トリちゃん、お茶道具持ってるでしょ?
 味だけならお店でもいいんだけど、
 どうせなら目の前で見せてやりたいんで、
 法事のときに、良かったらやって見せてもらえない?」

そのドラマのシーンはよくわからないながら、了解した。

お茶道具を持っていると言っても、ほんの基本のものだけだけど。

こんな私で良かったら。

この子は4年前の祖母の葬儀を覚えていたらしい。
この子の親がそう言った。

そのときに私は初めて今の家で、
家族以外の前で、お釜を出してお茶を点てたのだ。
どうしてそんなことになったのかは、よく覚えていない。

道具を一式揃える前は、
カセットコンロとか鍋とかお玉を使って練習していた。
欲しい欲しいとは思っていたけど、買う勇気がなかった。

抹茶を点てるだけなら、お釜がなくても、ポットで用は済むし、
実際「ポット点て」みたいな点前もちゃんとあるので。
お釜を手に入れたら「もう後には引けない」みたいな気がして。

お釜だけは私にとっては特別だった。

お茶の象徴。

手に入れたら逃げれられんぞ。

スティルになって、もう長い正座はだめかな?
重いものも持てないしと思って、
点てる側(”亭主”という)にはならず、
お客さんとしてお茶に関わっていこうと思っていたけど。

久しぶりに火を入れる。
ごめん、本当に長いこと眠らせて。
今日はちょっと君の晴れ舞台かもよ?

お客様が来る前に、捨て湯として一回沸かしてみる。

しかし!これが!

湯が沸かない!

火はちゃんと入っているのに。

夫に

「ねえ、一時間しても湯が沸かないんだけど。
 どうしよう。何でだと思う?
 ずうっと出してなかったから、鉄が冷え切っちゃったのかなあ?」

と聞いてみたら。

「・・・ああ、そういうことはあるかもしれない」

と言った。

「そんなわけあるか!」

と笑い飛ばされるかと思ったのに。


放っておいた恋人は冷たいのだ。
そう簡単に愛想は見せてくれない。

お釜は扱いが若干面倒なのだ。
使ったあとは火にかけ、完全に乾かさないと、すぐ錆びる。
そして冷えてからしまう。

蓋も、濡れたままだと水滴がシミになるので、
使用後は洗って熱いうちにすぐに拭く。

内側の底には、湯が沸くと鳴るようにカネが仕込んである。
シンシンシン・・・と鳴る。この音を松風という。
板金してあるので、直接には見えないけど。
デリケートなので、中に手をつっこまないように
衝撃を与えないように言われている。

お釜の外側もうかつに触れない。
手の脂でシミになるらしい。
(触っても良いという人もいるけど)

これを知らなかったときは、
「?沸いてない?火が入ってないんじゃ・・・」と
お茶会で温度を確かめようとしてうっかり触り、
姉弟子にものすごく叱られた。

お釜は専用のカン(わっか)を耳(穴)に通して持ち上げる。
あるいはタオルなどでつかむ。

前にドラマで女将が「まあ良く出来たわね~」と言って
発注したお釜の肌を撫で回したシーンがあったけど・・・
自分が叱られたのを思い出してしまった。

そしてもちろん、あまり長いこと放っておくのも良くない。
錆びてきて傷んでしまう。

気難しい恋人。
取り扱い注意。

つづく。

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