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プロフィール

トリルMM

Author:トリルMM
30代で発病 女性
2006年5月に膠原病である
「成人スティル病」を発症。
現在、寛解中。
体質改善に励んでいる。

スティルの細かい入院記録は
カテゴリー「スティル病」に。
スティルの経過ダイジェストは
カテゴリー「スティル記録」に
掲載しております。


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レントゲンを撮る。
寝たままの状態でレントゲンを撮るのは初めてで、
なかなか大掛かりだった。
技師さんは大変だったと思う。

心電図も取り、ああやっとベッドで一息つけると思ったが、
耳鼻咽喉科も追加された。

痛さに悲鳴をあげつつ車イスに移され、
室内では専用のイスに座るため、ナースの手を借り、
時間をかけて少しずつ足をひきずるように歩く。
普通ならほんの2歩位の距離を。

鼻からスコープを入れる。スコープはまぶしいほどのライトつき。
管が鼻からのどの方へ下りて行くのがわかる。

オエッ、とかなったらどうしよう?
昔、胃カメラがなかなか飲めなかったので、
飲むカメラ系は苦手である。
しかし思ったよりもスムーズに済み、
モニターにのどの様子が映ったようだ。

モニターは私の体の斜め後ろだったので、見えない。
耳鼻咽喉科のドクターはモニターを眺め、
「のどの奥が赤いね。痛いのはどのへん?」
首の真ん中辺りを示すと、
「うん、そのあたりだね」

奥の方なら、口をあけただけでは見えない。
やっぱり赤いでしょ?そうでしょ?
すごく痛いから何か異常がないとおかしいでしょ?
と、異常があることを認めてもらって安心する。

異常があって安心するのも変だけど、
何かないと病名がわからないし、薬も出してもらえない。
とにかく変な方向に必死だった。

ここでこの赤いのが何かということは、まだ判断できず、
とりあえず病室に入ることになる。

4人部屋にひとり、患者さんがいた。
挨拶をして、痛がりつつベッドに移動。
ベッドは今までの簡易ベッドと違ってとても柔らかく、
心からホッとする。

ナースが、インフルエンザにかかってないか検査するため、
鼻の穴に綿棒のようなものを入れてグリグリし、
すぐに持って出ていく。
これは入院時の決まりらしいですね。
結果、インフルエンザは陰性。

入院のとりあえずの手続きを家族が終えて、
ベッドまわりを整えてもらったりしているうちに、
ドクターがふたり現れた。
話すのはおひとりで、もうひとりは後ろで控えて聞いている様子。

主治医ドクターK。

「かなり痛いようですね。これから色々と検査していきます」

熱はいつからとか、既往症、関節が痛いのか、筋肉はどうか、
入院したことはあるか、その時は何の病気だったか、
アレルギーはあるか、など。

「ちょっと体を見せてください」
カーテンが引かれ、体全体を見てもらう。

Dr.K「あごの下のリンパ腺がちょっと腫れてます。
   ところで顔のささくれのようなものは、前からありますか?」

顔のささくれ?何それ?
鏡を見せてもらう。

彫刻刀のUの字の刃で彫ったような、へこんだ赤いささくれが、
眉のまわりや目のまわりなど、顔の上半分に無数にある。
びっくりした。

トリル「これは全然気が付きませんでした・・・
  ずうっと鏡を見てなかったので・・・
  前からあったものではありません」

Dr.K「それから、この腕のピンク色の発疹はいつからですか?
   鎖骨のあたりにもありますね。かゆいですか?」

その発疹、救急処置室でも聞かれたものだ。

トリル「一週間位前からあったように思います。
   でも汗をかいても拭けなかったので、
   あせもか何かだと思ってました。
   特にかゆくはないです」

ドクターKは「あせも?」と少し苦笑いをし、
「あせもではないと思いますよ。皮膚科の先生を呼びます」

しばらくして、皮膚科のドクターがベッドに現れた。

ドクターKのほか、さきほどの控えていたドクター、
入院を決めたドクターも一緒にいらしたようで、
ナースも含めベッドのまわりは白衣で埋まり、
すごい威圧感と迫力である。

皮膚科のドクター
「ちょっと見せてね~」

腕を見、背中を見、首のあたりを見て、
「う~ん・・・ちょっと背中を引っかきます。我慢してね」
小さなゴムのようなもので、
発疹の出来ていないところをサッと引っかいた。
そのときは、なぜこんなことをするのかわからなかった。

そして次の日から精密検査を行うことになる。

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救急処置室から神経内科へ移動。
内科の処置室は、ベッドが5台くらいあった。

ドクターが入れ替わり立ちかわり入ってきて、私の状態を聞く。
ドクターはいったい何人いるんだろう。
もう、この激痛を一刻も早く何とかしてほしいあまり、
かみつくように訴える。
「今はのどが特につらい!
 これとりあえず何とかならないんですか?」

そのたびドクターは
アイスクリームの木ベラの長いもののような道具と
ペンシルライトでのどを覗き込み、
「あ~、のどの入り口のところが少し赤いね」

・・・少し?少しなんて、そんなわけあるかー!!!
風邪のときと比較にならない位痛いんだー!!!
めちゃくちゃ赤くなってなきゃ、納得できないー!!!

つばを飲み込むだけで、いちいち暴れたくなる。
というか、
飲み込むたびにカミソリで切り付けられているような痛みが走るので、
実際のどを押さえて左右に転がりまくる。
動くと体が痛いので、左右に1センチ幅位だと思うけれども、
痛いと反射で体は動き、今度は体の痛みでうめく。

つばを飲み込まなければいいのだけれど、
人間は日ごろ無意識に何回もつばを飲み込むようにできているらしく、
つばは口の中にすぐにたまる。

飲み込みたくないなら吐き出すしかなく、
ナースに頼んで容器を持ってきてもらう。
しかし体が痛くて頭が上がらないので、その容器もうまく使えない。

今日は病院がとても混んでいるらしく、
ドクターは次々と見にきてくれるのだけれど、
これといった処置はされない。
状態を聞くだけである。

もうナースも含め、口を5回はあけて診てもらった。
いつまでここで待たされるのか、さすがに精神的にへこたれてくる。
救急車で運ばれてきて、もう何時間たったのか。

次に現れたドクターに、必死に訴える。
「体が痛いのはまだ我慢できますが、のどを何とかしてください。
 鎮痛剤か何かいただけませんか?」
ドクターは少し困った顔で
「今、薬を飲んじゃうと、病気の判定が正確に出来なくなるんですよ。
 もうちょっとがまんしてね~。
 薬はね、そうだな~、12時間後なら出せると思うよ」
と去って行ってしまった。

12時間後!果てしなく長い時間だけれど、
そう言ってくださるのならがまんできる。
楽になれる時間が具体的にわかっただけでも、少し気が楽になる。

同じドクターが再び現れた。
「歩ける?歩けないか・・・まあ入院しかないですね」
とまた去って行く。

入院!

入院か~、まあそうさせてもらうしかないだろうと思ってはいた。
家に帰っても、ごはんはのどを通らないし、歩くことも困難だ。

どれくらいの時間がたったのかわからないけれど、ナースが来て
「入院が決まりました。今ベッドを用意してます。
 ご家族の方と移動を。
 その前にレントゲンと心電図を撮っていきます」

待ってましたよ~。ホッとして涙が出そうになる。

2006年5月最終週 
救急車が救急処置の入り口に到着し、
広い部屋にストレッチャーが入れられる。

ベテランぽいナースが近づいてきて、救急隊員と話をする。
ストレッチャーから処置ベッドへ、
掛け声とともに、体の下の毛布ごと下ろされた。
「だーっ!痛~いっ!・・・」と声に出してしまったかもしれない。

ナースに質問され、体の状態を説明する。
ちょっと前にこの病院で診察を受けたので、カルテがあることも説明。

血液を抜いて検査。
いつの間にか現れた若いドクターが
「う~ん、4本、いや2本」と、抜く量を決めている。
生理食塩水の点滴も始まった。

救急隊員の人は室内で事務の事後処理が終わったのか、
「そろそろ行きますね。お大事に」と声をかけてくれ、
「ありがとうございました・・・」とお礼を言った。
本当にありがたく思った。

若いドクターがパソコンの前に座り、質問をする。
Dr.「内臓とかは異常はないの?お腹が痛いとか」
トリル「ありません。熱がずうっと下がらなくて、全身が痛い。
   のどもものすごく痛いです」
Dr.「気持ち悪い・・・とかもない?」
トリル「ないです」

体を見て
「ん~?発疹があるね。ちょっとお腹も触らせてもらうね」

発疹?
そういえば腕にピンクの地図のようなものができていた。
でもそれは、汗をかいてもお風呂に入れなかったので、
あせもか何かだと思って、さほど気にしてなかった。

それよりものどが~体が~痛いよ~!

ドクターはおそらく盲腸か何かを疑っていたのだと思う。
しかし、絶対に違う。
色々とデスクで調べた結果、

「ちょっとここでは判断がつきません。
 血液検査でも感染症ではなさそうですし。
 前にかかっていた神経内科の先生に診ていただきましょう」

室内はしばらくナースと私のみとなる。
トイレが心配になり、ナースにお願いしてみる。
ベッドから降りようとしたが・・・無理だった。
痛くて上体も起こせない。

こういうときって尿管になるの・・・?と思ったけど、
ナースはブルーの小さい空気ボートのようなものを持ってきた。

それは・・・何?

腰の下に引いて、そこに排泄するという。
そういうものがあるんだ・・・知らなかった。
そして「歩けない」ということは、
こういうもののお世話になるんだと、正直複雑な思いになる。
でもとてもありがたい。歩かなくてもいいんだから。

しばらくして部屋の外で待っていた家族が、
ナースの許可で顔をのぞかせる。
さすがに心配そうで申し訳ない気持ちになる。

「では、神経内科に移動します」


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